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人生のCanvas Part2 井上雄介のぼやき2



Right place, right time なのだ!

腰痛の手術前から読んでた本が「ストラヴィンスキー」、彼女の音楽師匠がお引っ越しでもう視力が良く無いから書籍も処分すると言うので前から気になっていた本を随分頂いて来たうちの一冊。1月に腎盂炎のような急性感染腎のう胞で入院してた時はメシアンの本。これもいただいた本。メシアンの感じは良く分かんなくて日本の和や能とか森の闇や獣の声、鳥の声見たいのを感じていたんだけど20年近くを経てそれが当たっててびっくらした。まだ全部分からないほど難解でも興味深い、結局祈りだよとかそうなるけど。

んでストラヴィンスキー。加藤さんに薦められて「お前クラシックとか聞くと良いよ」ってラヴェルやドビュッシーなどと一緒に聴き始めたのが20代前半。ストラヴィンスキーも火の鳥、春の祭典とか位しか知ってなくて、それでも音楽性やサウンドがイイと好んで聴いていた。もともとジャズに興味ありお互い影響し合っていた人だから本の中でもその話も出て来る。舞踏音楽でも1期と2期があってロシア時代の民話や原始宗教に題材を得たもの、アメリカに移住後、ギリシャ神話などを題材にした時期。当時の美術家や先駆的な振付師などの共同でいろんな事をしてた。

そう言う時に生徒に言う割にはずるをしてしまいYoutubeなどでいろいろな作品が聴ける、前期で10作品、後期で11作品もあって全部作品ごとに変わっちゃうのでカメレオン音楽家と言われる。音楽から見た舞踏、Balletなどを考えていて舞台装置やいろいろな事を考えたりその演出もコクトーが手がけているものが会ったりするそれが兵士の物語。良いなと思ったのがAgonとOrpheusとカルタ遊びとかで全部違う。さすがに聴いていると大音量で広告が流れるのでアルバムを探して見てもiTuneでは未収録の曲もあるのでCDになる。

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CDは前にも書いたか年にせいぜいもう5枚、本も5冊前後と何となく思ってる。その一枚だからお店で買いたいけどなかなかそう言う事が困難になって来てる。Amazonとかだともちろんあるんだけど店員さんの造詣の深さとかそう言うただ買うだけでないありがたい機会がどんどん減っている。お店自体が商売として成り立たないので造詣の深い店員さんが居ても万事が消えてしまうのだけれども選ぶ力や失敗やいろいろな機会を失っている様で良いんだろうか、やはり悪いんだろうな。

幸い無くなったお店が復活してあるのが分かったので、やっぱりそこで手に入れたいなあと久しぶりに思った。ストラヴィンスキーでも20年以上、なんか理屈じゃなくて好きで本に出逢って勉強してみてやっぱり聴きたい欲求は大事だなあと思う。なにせ情報が早すぎるから40超えてからなんか億劫で面倒になって来たのもあるんだと思う。機会と言うのがあれば、その時にちょうど良い時に現れる様になっている。他は生徒が偶然持って来た教えてくれたものだったりそれは縁だったり機会だったりする。彼女の音楽師匠に会うのも20年以上経ないと会話も出来ず無理だったと思う。もの事や機会や縁はちゃんとそう言う時間を経てその時を待っている気がする。

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本はイスラム国の人質事件があって悲痛な事件だと悩んでちょっと遡った新書を手術前からずっと読んでた。自己責任の風潮が出たりそれはそうだけどその時の政府が邦人救出に限りない努力をするのは当然であって次元の違う話なんだけどひんやりした世の中を感じててメシアンの音楽と違う無機質な社会の気がした。それでも湯沢のスキー場で勝手に滑走禁止に入った東京の3人歯自己責任だと思う自分が居てそれは解けない。モヤモヤしていてずっと矛盾だった。

自称イスラム国のする事は当然容認出来ないし残虐なものだけれども背景を考えた時、遡った時、やっぱりどうだったかな?と思ってしまうのだ。イランイラク戦争から湾岸戦争、アフガニスタン戦争を経てイラク戦争、そして混乱。1月に言っていた人道支援も確か不明瞭な事が多いんだよなと思って日本のODA関係の本も読んだ。そうだ、、人道支援と言う大義名分の中で望んでも居ない開発を行ない公害なども起こしたり円借款でもNGO調査員と認定や金額などは非公開だったり、知らされていない部分は沢山ある。知らされていないと言うより時間が早過ぎて知る時間が無いような気もする。情報が多すぎると消化不良になるのでやっぱり多いとダメなんだ。

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もう一つが脊柱管狭窄症の本を返しに図書館に連れて行ってもらって偶然手に取った森岡正博さんの「現代文明は生命をどう変えるか」、対話集なので読みやすかったけど哲学者だから6人の対話者にどんどん挑む本。文明管理社会、不登校、障害問題、脳死、臓器移植、優生思想、病気や老いと死、すげええテーマでその道の専門家に挑むんだけど一番驚いたのが自殺する細胞があると言うこと。アポトーシスと言うらしい、生物学での発見でかなり前らしい事で壊死(ネクローシス)ではない、あらかじめ遺伝子に死ぬ事をプログラムされた細胞の死を持っているんだと言うのは驚いた。

臓器移植も時代を経てかなり問題が出ているらしい、提供を待つ側は早く手術をしたい=新鮮な臓器を望む=自分に合うどこかの人の死を渇望していると言う倫理問題が既にアメリカでは深刻化しているらしい。脳死では鮮度を保つのに遅すぎるから提供しちまおう!って言う事が現実に起きているらしい、確かに米ドラマ見てると幾つもあるから社会問題化しているんだろう。。アポトーシスも発見を受け入れれば良いんだけれども、多分文明と資本主義はその遺伝子を改造して延命する=長生き商法に移って行くだろう、、、それはダメだろ、いかんだろ、と大きな問題と思ったけど恐らく資本主義の暴力的な欲求は突き進んでしまうだろうと言う。

アポトーシスの発見を社会に持ち込むとマズいのだ。人間と言う器の中の出来事を持ち込むと多くの細胞の為の望まれた犠牲の死を容認する事になる。これが気持の悪かったイスラム国人質事件の疑問だった、スキー場の事は壊死のようなネクローシスに感じるんだけど、身体、つまり社会の利益の為に死を渇望するアポトーシスの考えを持ち込む事は危険だと言うこと。ずっと悩んでいた事も3か月寝かさないとダメなんだ。。そう言う事も機会や縁なんだと思う、流されてしまうと多分無い。

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そんな馬鹿などうしようの無い事ばかり考えてて退院後徐々に生活に慣れて来たけれどもコルセットでギター練習は上手く行かない。だkら諦めてピアノ練習に切り替えたと言うかなんかふと思った練習方法が閃いて上達はさっぱりだけれども何かあるはずだと思ってやっている。ベースを弾いた時も位置が変わるような気分があるけれどピアノもある。かなり後ろと言うか全体像を見るような気分になる、弾けないからかも知れないけれどギターを弾く立ち位置と違う気分で面白い。

そうしてるとインタネットで世界中のいろいろなピンキリのミュージシャンで曲を創っちゃおうと言うのを見つけて気に入って慣れない鍵盤で遊んでいる。いろいろなものを聴けてアンビエントやノイズ、もちろんポップスも面白かったりするけど世界はいろんな文化でいろんな事してるなあと思うしアニミズムやシャーマンなんて言うのは日本古来にもあるのに薄まって来た様に思う。

そこで気になって昔買った細野晴臣さんの「アンビエント・ドライヴァー」と言う本を掘り出して来た。そこで目に留まったのがネイティブ・アメリカンの教え。

「正しい時、正しい場所」がある、"Right time, right place"

反対は悪い時、悪い場所がある、と言うそうだ。wrong time, wrong place。ちょうど手術もしてなんか腰も長年の負担がトドメに来て意味あるんだろうなと何事も思ってる、気張らず焦らずゆっくりコツコツ。何でもその位がちょうど良いので今日も天気が良いから散歩リハビリをして来よう。運転は出来ない、、退院後してみたら思ってのほか上半身が左右に振られて痛みが走る!早朝で良かったけど慌てて引き返して来た!やっぱり正しく無いときと場所だったんだ。今は散歩リハビリがそのタイミングなんだなとこれだけは忘れないで書いておこうと思ったら長くなった。

すっかり春



by lifecanvas2 | 2015-04-24 11:36 | 漠然と考える事
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