5/8、退院後の最初の受診日でした。4/6に退院したからおよそ1ヶ月、入院中に受診日聞いた時は(随分先なもんなんだなあ・・・・)と思ったけど狭まった脊柱管の神経を広げたのだからあとは自身の治癒力と説明されていたので納得。それでも急な発熱や目眩があれば直ぐに電話をとの事でした。
先にレントゲンを撮ってもらって受診を待つ、いつもながら待合は混雑の大繁盛で2時間半以上の待ち時間。さすがにそんな長くはいつも座らないので患部がずくんずくんして来る。待合時間にアンケートを2つする、紙で書くものとコンピュータでクリックして答えて行くものだ。両方にあるのだけれど腰痛による気持、精神的な負担と言うのか結構設問がある。書籍などでも読んだけれども確かに朝から晩までおまけに寝たと思ったら寝返りで痛い!四六時中こうなのだから気持も腐り荒んで来る。さすが専門だけあって病を見るだけでなく患者の生活の全般を見るアンケート、つまりQOL(生活の質の向上)を考える専門家、さすがだなあと思った。
待合時間、なんと入院中同室だった年配の方(Kさん)が奥さんと一緒におられた!あちらも僕の顔を見るなりすぐ分かってお隣に座って話したものの様子がおかしい。僕の退院後に手術だったのだけれども、その方は退院後の経過がよくなくって3〜4回目の通院だと行っている。見るからにまだ痛そうだし自宅に戻って直ぐに元の足の痺れや痛みで術前と変わらない状態だったそう、切ないと言ってる。杖も使って歩くのもシンドそうで術前の自分を重ねるといたたまれない。
長い待ち時間の後、その方が先に受診でその後が僕だったのだけれど、腰痛十人十色千差万別なんだなあとあらためて思った。その方も検査入院、手術入院と何かの縁でとにかく同室だったのだけれど歩行器を使った方が良いくらいの背中の曲がりで僕も病室の他の人に言われたし重症度は30kgくらいあった。Kさんは昔にも手術をしていて2度目でした。狭窄症は手術後、他の腰椎への負担でまた手術とかも読んだし僕も今回腰椎4番5番の椎間板減ったとこは何もしてないのでずっと先にまた手術もあるんだろうなと何となく覚悟もしてる。
Kさんは前回の手術の時にすこぶる快方だったようで今回は落胆していた、そうだよね。変わらないと本当切ないと思うし支える奥さんもシンドそうだ。受診の結果どうかなと思っていたのだけれどやはり術後一ヶ月では神経が痛んだりしていると治癒はまだ先でしょうとの話で落ち込んでおられた。そんな話を聞いていたら僕の受診の番になった。
自分の経過あを書くと左足の痺れは7割は消え背中を伸ばす事が可能になって来た。最近困るのは便秘だ、臀部に痛みが出るときがあって息むと比例して痛みが中からぐりぐり出て来るような痛みで踏ん張れない。運転は退院後して余りにもの激痛で懲りたのでずっと控えてたけど感覚としては大丈夫な気がする。載せてもらっていても痛みが和らいで来ているし。車は本来の人間の歩く力以上のものだから発信や停止、曲がり道に重力を感じる。だから散歩が良いなと散歩にしてた。病院で型をとり作ってもらったコルセット、これはしてないとタコの様にフニャフニャになりなんも出来なくなるから心強い味方。でもお腹から足の付け根までがっちり固定されているので制限も多い。
先生の説明は「重症だったからまだ散歩とかも頑張んない方が良いよ、まだ1ヶ月だし神経の治癒には時間がかかりますよ」と。便秘も神経から来るし残尿感のような排尿障害もまだあるのもそのせいだと。コルセットも退院後1ヶ月では無くまだまだしばらくつけておく様にだし「退院後の生活のしおり」をあらためてさっき確認した。
Kさんに比べると雲泥の様に良いのだけれどまだまだなんだな。Kさんは座薬の痛み止めをもらい自宅でまだ安静を指示されて御夫婦で気落ちしていた。市外から来ていてタクシーで来たと言っていた。距離を思うと1時間以上か、、、金額も片道1万円はゆうに超えそうだ、、往復2万円以上を退院後数回。ご自宅の様子は分からないけれど退院後の毎日を思うと病院ほど家と言うのはバリアフリーではないし痛みで動けないし切ないんだろうなと想いを馳せてしまう。商売も出来ないだろうし奥さんも支えて疲れるだろうし通院の費用も負担大きいだろうにと思う。
脊柱管狭窄症自体が腰の長年の負担で高齢者が多いので待合も9割以上がそうだ。入院中6人部屋を2回だったけど農業、漁業、建設業や1次2次産業の方が年配の方が多かった。手術も2度3度目と言う方も多く、腰痛、手術の先輩が居るのはありがたくためになる話や同じ気持で通じるところもあるのでイイ入院生活をおくれた。
僕は次の診察は半年空いて10月なのだけれどKさんは会計を終えて帰られたようで次はいつなんだろう。待合室には脊椎フォーラムの講演DVDがあってその中に「無駄な医療費と時間を無駄にしない為に」のテーマがあると掲示されている。この題名見た時に凄く同感したし腑に落ちた。
世の中は社会保障を削る方向に進み、配慮や想いが行かないようどんどん加速して脇目もふらない様に思えて仕方ないのだけれど暮らしの基礎を支える農業や建設や身体を使って来た人たち。高齢で今までの負担が腰や首に出る、多分脊椎関係の手術はここ数十年で目覚ましく進歩したのだろうと思う。昔は見た腰が曲がり切って慢性化してるじいちゃんばあちゃんを見なくなったのもそうだと思う。昔野菜売りに来ていたばあちゃんもかなり曲がっていた様に思う。食料基地と提言するよう新潟は農業従事の方が多いので人の暮らしを支える食などに携わる高齢化。何とかならないものなんだろうか、、、常日頃、暮らしや食べ物の質や形態が変わって来ていて見えない過程を思うのだけれど社会は違う方向に進んでいる様で上手く行く気がしないので、こんなのではますます生き難くなるんでないかなと。回り回ってくるよ〜となお強く思う。もやもやして上手く書けないけど。
自分は経過がイイので焦らずゆっくりコツコツだけれどもKさんの痛みが和らぐよう考えてしまう受診後の毎日。また退院してから腰痛手術の相談は幾つも来たりバトンのようなもので分かる事は出来るだけ相談乗りたいと思う、ずっと会ってない高松のおじも狭窄症なのだ、手術前は沢山良いアドバイスをもらったけどおじはまだ手術してないし他の方もそうなのだ。それも十人十色、ただ経験や見たり聞いたりで思うと重症化してからは治りが遅いんだなあ、また術後も人それぞれ。ともかく同室の人、回復を祈りたいのです。
散歩はしばらく控えようの朝