人気ブログランキング | 話題のタグを見る

人生のCanvas Part2 井上雄介のぼやき2



こつこつしては寝かせるの大事。たった20年ほどだけど。

脊柱管狭窄症の手術から1年経過したので1年検診で亀田病院に先日行ってきた。春もあって三寒四温、痛むときは気圧か冷えか、人間気象台は便利で新しいアンテナも増えるかもしれない。五感+@ならこれからも付き合っていかないといけない腰痛ライフもなかなか良いのかもしれない。まあ車も30分乗ると腰が固まるのか痛くなる、ましてやセレナは椅子が高い分左右に振られると痛いので、もっぱら自転車生活、狭窄症は自転車と相性が良いらしいけど本当だなあと実感する。

1年検診で先生に見せてもらったレントゲン写真は椎間板がすっかり無くなって4と5の腰椎がくっついてた。もう無いんだ・・・・でも「状態もいいのでこのまま行きましょう、痛みが出てきたら来てください」との事で予約検診も終わり。「1,2年でゆっくり治癒」を考えてくださいだったから2年目スタートだ。

   *

昨年の手術前はストラヴィンスキーの本を読んでた。んで今年、何かがぐるっと回って偶然ナディア・ブーランジェに行き着いた。ストラヴィンスキーとも交流があって多くのひとが彼女の元を訪れて教えを請うたらしいフランスの作曲家であり教育者。いろいろ知った音楽家が彼女の元を訪れ学んでいるので興味津々!・・・・だけれども情報がないので本を探してたけれども高くて躊躇してたし今年読む本は許容量をもう超えたかもしれない、、、、けれども数日して閃いた!。
「図書館ならあるか?!」。検索したらちょうど気になる2冊が蔵書であるので翌日急いで借りに行った、陳列にないので聞いたら「蔵書管理の中にあるので取ってきます」、ありがたや〜!
こつこつしては寝かせるの大事。たった20年ほどだけど。_d0229242_00255708.jpg
そんな訳でいま読んでいるけれど・・・・・ずっと試行錯誤で間違ったり戻ったりぶつかったり凹んだりして来て考えてきたこと漠然と妄想ぼんやりとこつこつして来たこと。。。!、ブーランジェは恐ろしいほどの熱意と誠実さを持って対話の中で答えてる。ずっと感じたり考えてきたことに骨格を与えてくれるようなメッセージが書かれてる。うーん・・・・やっと今だからこそ辿り着いて良かったんだろうな〜と実感する。こつこつは大事で何事も10年100年計画以上だ。やっと半分くらいまで来て本が付箋だらけになっている、後半分も大事に読もう。

 *

もう一つ、20年ぶり以上に貴重なライブDVDを観た。「矢野顕子S席コンサート」、東京修行時代の頃、スクールで観た衝撃。矢野顕子、ギル・ゴールドスタイン、ミノ・シネル、トニーニョ・オルタの4人の奇跡きせきキセキ!、小岩のボロアパートで見てた記憶を思い出すなあ、当時食料などで教えてた生徒っつーか友人と酒飲んで見てあまりもの良さに感無量で泣けてしまった。矢野顕子が感無量で泣いたと思ったのは勘違いだった、まあ曲の中で涙浮かべているのはあるけど。

矢野顕子さんnの近況はわからないけどその後その他の3人は幾つかアルバムを持っていてトニーニョはマイフェヴァレットなのでともかくギル・ゴールドスタインのアルバムは愛聴盤。少ないんだ、リーダー作が。でもずっと聞いてきた。そう言うアルバムは何枚かある。

んで20年経て改めて観ると・・・・当時わからなかった感じなかったとこのアンテナが出たのか?腰痛アンテナか?、昔読んだ本が新鮮になるように新鮮に観た!ピピピ!だった。商業音楽と創造性はなかなか合致しにくいと最近よく思うんだけどそんなもん軽く軽量オーバーしてる・・・・凄いなあと同時に20年経って観てよかった。

   *

メディスンマン、インディアンの話や古来伝わるシャーマンの言葉に興味を持って長い。インディアン(ネイティブ・アメリカン)の言い伝えの一つに「自然は調和を持って生きている、なのに人間は勝手をしてばかりいるから惜しみない努力をしないと到底自然は人間を受け入れてくれない」というそうだ。

最近の情勢、日本も世界も悲しんでる、傷んでる、苦しんでいる。なんなんだろうなあ・・・と思いながら考えをやめること、無関心になることはしないけどシャーマンの言葉からはおよそ真逆の方向に世の中は進んでいる気がする。。。。神童や仏教があるからこそ大事にして来た文化がガラガラ崩れていっている。大量消費に大量廃棄は突き進み、物があること、それまでの背景に思いを馳せることを考えなくなって閉まっている気がするんだなあ。あれだけの震災があって原発事故もあってまだ大勢の人が苦しんでいるのに・・・なにか浮かれ歩いていると言うか地に足がついてなくて一億総活躍どころか一億総浮遊状態でぷかぷかなのかな、じきに富士山超えちゃうんで無いだろうか。まあ社会巨獣には庶民は逆らえないので何事もコツコツするしか無いんだ、とか考えたら最近ピアノの練習サボってる(´・_・`)。弾くわけでないけど閃きやアイデアが出るのでこれもコツコツだなあ。

とにかく時間おいて寝かせてたった20年、この先もコツコツらなあと思っ日だ、腰痛も若い時バキっとやって以来意味あって出てきたんだろう、手術成功して1年でまだ痛みも出るけど腰痛ライフもコツコツら!よし!即興投稿メモ!(๑•̀д•́๑)キリッ!

〜長時間運転や現場で浜通りも行けてないなあ(´・_・`)いろいろ来てくれるのに(´・_・`)





# by lifecanvas2 | 2016-04-11 00:58 | 音楽

誰もが苦しんでいる、世界も苦しんでいる

早いもので3月ももう下旬、今日行った現場の加茂までの道中や山中は梅が咲いてたり竹林の伐採を焼いてたり春の気配たっぷりだ。もうすぐ腰痛手術から1年、思うことおっぱいいっぱいあり過ぎて4月の1年検診もどうだかなあと。歩けるには良いけど早歩きや走ることは到底無理でいずれは金具で固定手術受けないとダメなんだろうけど何年先だろうか。まあ腰痛人生もいろいろ教えてくれる。

   *

哀しい事件がベルギー、ブリュッセルでまた起きた。もっとも中東、シリアやイラク、多分リビアなどでも凄惨なたくさんの人が亡くなるそれが日常なのは報道しない。背景はもちろんこうなった経緯や考える事をさせず日々どうでもいいニュースを垂れ流されるとうんざりもしてくる。

安保法制以来、戦争法案反対の声も高まって来ているようだけど湾岸戦争後、イラク戦争なども日本も参加し今の情勢を作っていると思うともうとっくに戦争に加担している気持ちで一杯で情けない。昨年のフランス事件の前にアメリカの無人爆撃による空襲に賛同しているのは日本や中東の親米国くらいだった。アサド政権の残虐さなどは島国に入って来ない。

そしてこう言うニュースも入ってくる、3Dプリンタで無人機。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46390

昨年ピケティが話題になったように資本主義は暴走すると抑制出来るのは民度なんだけど世界情勢はますます混沌としているように思う。日本に至ってはクローニー資本主義と揶揄されるように歪だから拝金主義が止まらない。格差の問題しかり、セーフティーネットの削減つまり生活保護を削減したり、子供の貧困を救うフードバンクすら有志で始まったばかりでその根底と繋がるのが今の保育園問題や高齢化やマタハラさえ言われる問題に繋がるのに。

  *

2月、彼女のお母さんが誕生日でプレゼントを何を?と考えてた。読書が大好きでいつも手作りの惣菜やらいろいろ頂いて感謝してるのでいろいろ考えた。多分読んでいない作家さんは誰だろう。。。思ったのが池澤夏樹さんだった。英国の「すばらしい新世界」同名タイトルの日本からの挑戦をしてみたかったんだろうねえ。

これを読んだのはかなり前で沖縄から始まりネパールで風力発電にチャレンジする商社の技術者と家族や現地でのストーリー。かねてから池澤さんの著作は綿密な取材とその土地に住んだり行ったりそこから俯瞰する乾いたリアリティが常にある。虚構の中に真理を埋め込む、池澤さん自身の言葉、言い得て妙だなあといい作品が多い。

  *

昨年ネパール、カトマンズで大地震があった。「東北の大震災」を経ての世界から助けてもらった日本から、直感的に義援金はしたくなかった。この本を読んでいろいろチベットに興味を持っていたからかも知れない。そうしたらカトマンズの少年、ネアゴくんが物資の支援を求めてきたのでつたない英語と裕福でないから送れるものを詰めて送った。2〜3週間かかるんだチベットまでは。年が明けてからは防寒具がなく寒い!というので遅ればせながら衣類を探して送った。

義援金が届かない、役人の腐敗、重機がない、生活物資自体が乏しい、いろいろな想像力が考えても分かるようで分からない。そのことが大事なんだと思う。高校生くらいの年の彼が直接コンタクトを取ってくる、インタネットのインフラも足りないから時間も限られているだろうし復興の作業にも毎日大変だろう。たくましいなって思いながら彼は音楽をやりたいんだ、でもそう言う環境がない。それは現実。

  *

池澤さんの本で腰痛手術前、後藤さん人質事件があった時、彼の伯父であるイスラム教学者との対談集「ぼくたちが聖書について知りたかったこと」を読んだりしてた。合わせて子供のころ背伸びして読んだ国家論関係を改めて買い求めたりして読んでいた。成熟の次の腐敗の繰り返しによって、官僚や階級の腐敗によって歴史上、ギリシャやローマ、いろいろな国家が消滅してきた。

国家自体の定義が曖昧な日本では問題を直視せず賛美ばかりの番組を垂れ流しているのは疑問だしあの震災もあって原発事故もあったのに末期症状なのかもしれない。日本という概念すらここ200年ちょっとでその前には日々意識しなかった概念なのに東京でオリンピックはするわ選手や受賞など活躍に賛美したり、欲求が満たされていないので何かに帰属したり依存しないと満足できないんだとなんかで読んだ。

こう言うコンビニ状態の日常を送っているとアンテナ力が弱くなるんだと思う、便利だけど閉ざされた空間からしか選択がないことは工夫の退化や知恵を醸しだしたり失敗するチャンスを失うと思うと不便を選んでするくらいがちょうど良い気もする。世界はそう便利でないはず。

  *

イスラム国以降の世界は苦しんでいる、誰もが苦しんでいる、デヴィッド・シルヴィアンのWorld Citizen。そういうことを考えたりしたのは空海だったりしたけどDNAは薄れてきた気がする。今回のベルギーの事件を受けて日本で難民認定をまつ人は5000人くらいだったはず、都道府県で割ればひと県あたり100人ちょっと。なぜ出来ないんだろう。将来イスラム教の人口は世界で1/3ほどになるはず、ハラールを学ぶ機会でもあるしインドネシアなど東南アジアでも宗教は混在しているからいい機会なのになあと思うWorld Citizen、日本人の前に大阪生まれだけどエチゴン(越後ん)だし山田りあんでいたいなあと思う3月。

叶わない話になりそうだけど負の連鎖がどうか静まるように。戦争、空爆反対なのだ。自然災害に勝てない地の利のある国からこつこつ思うことおっぱいいっぱいだなあ。

あいかわらずまとまらないけどエイ!と投稿
# by lifecanvas2 | 2016-03-24 02:30 | 振り返る事

まとめ日記

日記をサボると良く無いなあと思いつつMacに座るのが苦痛なのでついつい億劫になる、座れる気分の時はつい鍵盤病でピアノの前に座って遊んでいるけど一向に上手くはならない、まあ良いんだピアニストなる訳でないしいろいろ感じる発見やコツコツだ。

目まぐるしくも世の中は激動で諦めていた通り安保法制も国会承認されてしまった。まだ強行採決から1ヶ月も経たないのに安倍が言う「時が経てば国民の理解が進む」とばかりに報道さえ消えて行く、凄い世の中と歴史の変動の時代に居るんだなあと思う。今回は憲法違反と言う状態で通過させたのだからこの状態を100とすれば80でも60でもなんでも法案は通るよと言う危険性なんだ。議会制民主主義なんだから仕方ないと言う声も随分見たけれどもそんなに機能している議会どころか、その議会を動かしているのも復興予算さえ泥棒する腐敗官僚なのに。

腰痛手術退院以降、イスラム国の人質事件があって対テロ戦争の構図やODAのあり方や国家論の本などを久しぶりに読んでみた。なかには若い頃ではちんぷんかんぷんで分からなかった事がすこし見えることもあってもんもんとする。収奪を始めとする労働力商品にまつわる資本主義は暴走して抑制する機能は持たない、なので戦争も起きるし搾取や貧困も起きてその連鎖の繰り返し。恐慌や破綻さえも予定調和なのだから最後の行き着く先まで行かないと崩壊しないと言う原則がある。この辺から中東やイスラム圏、アジアの事をボンヤリ考えているといろいろな事を感じる。政治だけでなく経済、文化、宗教や慣習なども飲み込む巨大な力、やっぱり巨獣はいるんだなあと実感する。

   *

近所にビデオレンタルが消えて相当経つのですっかりHuuのお世話になっていたけれども先月あたりからNetflixが日本にも来たので試しに無料体験中してみた。配信の趣向が違うのだろうけどこっちはドキュメントが充実していて噂で聞いていたけど放映や上映はされないだろうなと言う作品がゴロゴロしてる。凝視するには辛い現実の作品がかなりあり分野も多岐に渡るんだけど、日本じゃ制作出来ないものばかり。ツアイトガイストまであったから規制はかからないのかと感じたけどGoogleが普通にあるから情報は得に行く時代なのかも知れない。オリジナルを制作したり配信するには問題提起や批判も伴うだろうと思うけど蟻と象ほどちがう。安倍の親しい友人、楺井を会長に据えたNHKはもはや国策報道になっていて公共放送の責務を果たしていないし後藤さんが殺害されジャーナリズムさえも自己責任で見捨ててしまうのだから致し方ないのか。問題は気付かないと解決しないはずだけれども問題は沢山転がっていて震災以降の無策からシリアの難民問題、TPPまで問題だらけだけど気付かない様に日々が過ぎるようになっている気がする

   *

久しぶりに日記だと多岐過ぎてまとまらない、いつもだけど。音楽人生も変化あったり生徒も増えたり、先日は刈羽原発反対のステッカーをどうぞともらった。一見寡黙だけれど熱い魂なんだろうなとかいろいろで愉しい。いろいろな人の音楽人生、変われば株価や世界経済の展望のこともあるし面倒な曲を愛すやつも居るしポップだったりそう言うのをしていると自分が何をしたいのか悩む再発見もあるし良く分からんような分かるような。

ブログは続けんとアカン。とりあえず最近のテーマはワールドシチズン
苦しみはそこら中だ




# by lifecanvas2 | 2015-10-12 10:55 | まとめ日記

退院後の受診

5/8、退院後の最初の受診日でした。4/6に退院したからおよそ1ヶ月、入院中に受診日聞いた時は(随分先なもんなんだなあ・・・・)と思ったけど狭まった脊柱管の神経を広げたのだからあとは自身の治癒力と説明されていたので納得。それでも急な発熱や目眩があれば直ぐに電話をとの事でした。

先にレントゲンを撮ってもらって受診を待つ、いつもながら待合は混雑の大繁盛で2時間半以上の待ち時間。さすがにそんな長くはいつも座らないので患部がずくんずくんして来る。待合時間にアンケートを2つする、紙で書くものとコンピュータでクリックして答えて行くものだ。両方にあるのだけれど腰痛による気持、精神的な負担と言うのか結構設問がある。書籍などでも読んだけれども確かに朝から晩までおまけに寝たと思ったら寝返りで痛い!四六時中こうなのだから気持も腐り荒んで来る。さすが専門だけあって病を見るだけでなく患者の生活の全般を見るアンケート、つまりQOL(生活の質の向上)を考える専門家、さすがだなあと思った。

待合時間、なんと入院中同室だった年配の方(Kさん)が奥さんと一緒におられた!あちらも僕の顔を見るなりすぐ分かってお隣に座って話したものの様子がおかしい。僕の退院後に手術だったのだけれども、その方は退院後の経過がよくなくって3〜4回目の通院だと行っている。見るからにまだ痛そうだし自宅に戻って直ぐに元の足の痺れや痛みで術前と変わらない状態だったそう、切ないと言ってる。杖も使って歩くのもシンドそうで術前の自分を重ねるといたたまれない。

長い待ち時間の後、その方が先に受診でその後が僕だったのだけれど、腰痛十人十色千差万別なんだなあとあらためて思った。その方も検査入院、手術入院と何かの縁でとにかく同室だったのだけれど歩行器を使った方が良いくらいの背中の曲がりで僕も病室の他の人に言われたし重症度は30kgくらいあった。Kさんは昔にも手術をしていて2度目でした。狭窄症は手術後、他の腰椎への負担でまた手術とかも読んだし僕も今回腰椎4番5番の椎間板減ったとこは何もしてないのでずっと先にまた手術もあるんだろうなと何となく覚悟もしてる。

Kさんは前回の手術の時にすこぶる快方だったようで今回は落胆していた、そうだよね。変わらないと本当切ないと思うし支える奥さんもシンドそうだ。受診の結果どうかなと思っていたのだけれどやはり術後一ヶ月では神経が痛んだりしていると治癒はまだ先でしょうとの話で落ち込んでおられた。そんな話を聞いていたら僕の受診の番になった。

自分の経過あを書くと左足の痺れは7割は消え背中を伸ばす事が可能になって来た。最近困るのは便秘だ、臀部に痛みが出るときがあって息むと比例して痛みが中からぐりぐり出て来るような痛みで踏ん張れない。運転は退院後して余りにもの激痛で懲りたのでずっと控えてたけど感覚としては大丈夫な気がする。載せてもらっていても痛みが和らいで来ているし。車は本来の人間の歩く力以上のものだから発信や停止、曲がり道に重力を感じる。だから散歩が良いなと散歩にしてた。病院で型をとり作ってもらったコルセット、これはしてないとタコの様にフニャフニャになりなんも出来なくなるから心強い味方。でもお腹から足の付け根までがっちり固定されているので制限も多い。

先生の説明は「重症だったからまだ散歩とかも頑張んない方が良いよ、まだ1ヶ月だし神経の治癒には時間がかかりますよ」と。便秘も神経から来るし残尿感のような排尿障害もまだあるのもそのせいだと。コルセットも退院後1ヶ月では無くまだまだしばらくつけておく様にだし「退院後の生活のしおり」をあらためてさっき確認した。

Kさんに比べると雲泥の様に良いのだけれどまだまだなんだな。Kさんは座薬の痛み止めをもらい自宅でまだ安静を指示されて御夫婦で気落ちしていた。市外から来ていてタクシーで来たと言っていた。距離を思うと1時間以上か、、、金額も片道1万円はゆうに超えそうだ、、往復2万円以上を退院後数回。ご自宅の様子は分からないけれど退院後の毎日を思うと病院ほど家と言うのはバリアフリーではないし痛みで動けないし切ないんだろうなと想いを馳せてしまう。商売も出来ないだろうし奥さんも支えて疲れるだろうし通院の費用も負担大きいだろうにと思う。

脊柱管狭窄症自体が腰の長年の負担で高齢者が多いので待合も9割以上がそうだ。入院中6人部屋を2回だったけど農業、漁業、建設業や1次2次産業の方が年配の方が多かった。手術も2度3度目と言う方も多く、腰痛、手術の先輩が居るのはありがたくためになる話や同じ気持で通じるところもあるのでイイ入院生活をおくれた。

僕は次の診察は半年空いて10月なのだけれどKさんは会計を終えて帰られたようで次はいつなんだろう。待合室には脊椎フォーラムの講演DVDがあってその中に「無駄な医療費と時間を無駄にしない為に」のテーマがあると掲示されている。この題名見た時に凄く同感したし腑に落ちた。

世の中は社会保障を削る方向に進み、配慮や想いが行かないようどんどん加速して脇目もふらない様に思えて仕方ないのだけれど暮らしの基礎を支える農業や建設や身体を使って来た人たち。高齢で今までの負担が腰や首に出る、多分脊椎関係の手術はここ数十年で目覚ましく進歩したのだろうと思う。昔は見た腰が曲がり切って慢性化してるじいちゃんばあちゃんを見なくなったのもそうだと思う。昔野菜売りに来ていたばあちゃんもかなり曲がっていた様に思う。食料基地と提言するよう新潟は農業従事の方が多いので人の暮らしを支える食などに携わる高齢化。何とかならないものなんだろうか、、、常日頃、暮らしや食べ物の質や形態が変わって来ていて見えない過程を思うのだけれど社会は違う方向に進んでいる様で上手く行く気がしないので、こんなのではますます生き難くなるんでないかなと。回り回ってくるよ〜となお強く思う。もやもやして上手く書けないけど。

自分は経過がイイので焦らずゆっくりコツコツだけれどもKさんの痛みが和らぐよう考えてしまう受診後の毎日。また退院してから腰痛手術の相談は幾つも来たりバトンのようなもので分かる事は出来るだけ相談乗りたいと思う、ずっと会ってない高松のおじも狭窄症なのだ、手術前は沢山良いアドバイスをもらったけどおじはまだ手術してないし他の方もそうなのだ。それも十人十色、ただ経験や見たり聞いたりで思うと重症化してからは治りが遅いんだなあ、また術後も人それぞれ。ともかく同室の人、回復を祈りたいのです。

散歩はしばらく控えようの朝


# by lifecanvas2 | 2015-05-10 05:15 | 腰痛さてさて

Right place, right time なのだ!

腰痛の手術前から読んでた本が「ストラヴィンスキー」、彼女の音楽師匠がお引っ越しでもう視力が良く無いから書籍も処分すると言うので前から気になっていた本を随分頂いて来たうちの一冊。1月に腎盂炎のような急性感染腎のう胞で入院してた時はメシアンの本。これもいただいた本。メシアンの感じは良く分かんなくて日本の和や能とか森の闇や獣の声、鳥の声見たいのを感じていたんだけど20年近くを経てそれが当たっててびっくらした。まだ全部分からないほど難解でも興味深い、結局祈りだよとかそうなるけど。

んでストラヴィンスキー。加藤さんに薦められて「お前クラシックとか聞くと良いよ」ってラヴェルやドビュッシーなどと一緒に聴き始めたのが20代前半。ストラヴィンスキーも火の鳥、春の祭典とか位しか知ってなくて、それでも音楽性やサウンドがイイと好んで聴いていた。もともとジャズに興味ありお互い影響し合っていた人だから本の中でもその話も出て来る。舞踏音楽でも1期と2期があってロシア時代の民話や原始宗教に題材を得たもの、アメリカに移住後、ギリシャ神話などを題材にした時期。当時の美術家や先駆的な振付師などの共同でいろんな事をしてた。

そう言う時に生徒に言う割にはずるをしてしまいYoutubeなどでいろいろな作品が聴ける、前期で10作品、後期で11作品もあって全部作品ごとに変わっちゃうのでカメレオン音楽家と言われる。音楽から見た舞踏、Balletなどを考えていて舞台装置やいろいろな事を考えたりその演出もコクトーが手がけているものが会ったりするそれが兵士の物語。良いなと思ったのがAgonとOrpheusとカルタ遊びとかで全部違う。さすがに聴いていると大音量で広告が流れるのでアルバムを探して見てもiTuneでは未収録の曲もあるのでCDになる。

    *

CDは前にも書いたか年にせいぜいもう5枚、本も5冊前後と何となく思ってる。その一枚だからお店で買いたいけどなかなかそう言う事が困難になって来てる。Amazonとかだともちろんあるんだけど店員さんの造詣の深さとかそう言うただ買うだけでないありがたい機会がどんどん減っている。お店自体が商売として成り立たないので造詣の深い店員さんが居ても万事が消えてしまうのだけれども選ぶ力や失敗やいろいろな機会を失っている様で良いんだろうか、やはり悪いんだろうな。

幸い無くなったお店が復活してあるのが分かったので、やっぱりそこで手に入れたいなあと久しぶりに思った。ストラヴィンスキーでも20年以上、なんか理屈じゃなくて好きで本に出逢って勉強してみてやっぱり聴きたい欲求は大事だなあと思う。なにせ情報が早すぎるから40超えてからなんか億劫で面倒になって来たのもあるんだと思う。機会と言うのがあれば、その時にちょうど良い時に現れる様になっている。他は生徒が偶然持って来た教えてくれたものだったりそれは縁だったり機会だったりする。彼女の音楽師匠に会うのも20年以上経ないと会話も出来ず無理だったと思う。もの事や機会や縁はちゃんとそう言う時間を経てその時を待っている気がする。

   *

本はイスラム国の人質事件があって悲痛な事件だと悩んでちょっと遡った新書を手術前からずっと読んでた。自己責任の風潮が出たりそれはそうだけどその時の政府が邦人救出に限りない努力をするのは当然であって次元の違う話なんだけどひんやりした世の中を感じててメシアンの音楽と違う無機質な社会の気がした。それでも湯沢のスキー場で勝手に滑走禁止に入った東京の3人歯自己責任だと思う自分が居てそれは解けない。モヤモヤしていてずっと矛盾だった。

自称イスラム国のする事は当然容認出来ないし残虐なものだけれども背景を考えた時、遡った時、やっぱりどうだったかな?と思ってしまうのだ。イランイラク戦争から湾岸戦争、アフガニスタン戦争を経てイラク戦争、そして混乱。1月に言っていた人道支援も確か不明瞭な事が多いんだよなと思って日本のODA関係の本も読んだ。そうだ、、人道支援と言う大義名分の中で望んでも居ない開発を行ない公害なども起こしたり円借款でもNGO調査員と認定や金額などは非公開だったり、知らされていない部分は沢山ある。知らされていないと言うより時間が早過ぎて知る時間が無いような気もする。情報が多すぎると消化不良になるのでやっぱり多いとダメなんだ。

  *

もう一つが脊柱管狭窄症の本を返しに図書館に連れて行ってもらって偶然手に取った森岡正博さんの「現代文明は生命をどう変えるか」、対話集なので読みやすかったけど哲学者だから6人の対話者にどんどん挑む本。文明管理社会、不登校、障害問題、脳死、臓器移植、優生思想、病気や老いと死、すげええテーマでその道の専門家に挑むんだけど一番驚いたのが自殺する細胞があると言うこと。アポトーシスと言うらしい、生物学での発見でかなり前らしい事で壊死(ネクローシス)ではない、あらかじめ遺伝子に死ぬ事をプログラムされた細胞の死を持っているんだと言うのは驚いた。

臓器移植も時代を経てかなり問題が出ているらしい、提供を待つ側は早く手術をしたい=新鮮な臓器を望む=自分に合うどこかの人の死を渇望していると言う倫理問題が既にアメリカでは深刻化しているらしい。脳死では鮮度を保つのに遅すぎるから提供しちまおう!って言う事が現実に起きているらしい、確かに米ドラマ見てると幾つもあるから社会問題化しているんだろう。。アポトーシスも発見を受け入れれば良いんだけれども、多分文明と資本主義はその遺伝子を改造して延命する=長生き商法に移って行くだろう、、、それはダメだろ、いかんだろ、と大きな問題と思ったけど恐らく資本主義の暴力的な欲求は突き進んでしまうだろうと言う。

アポトーシスの発見を社会に持ち込むとマズいのだ。人間と言う器の中の出来事を持ち込むと多くの細胞の為の望まれた犠牲の死を容認する事になる。これが気持の悪かったイスラム国人質事件の疑問だった、スキー場の事は壊死のようなネクローシスに感じるんだけど、身体、つまり社会の利益の為に死を渇望するアポトーシスの考えを持ち込む事は危険だと言うこと。ずっと悩んでいた事も3か月寝かさないとダメなんだ。。そう言う事も機会や縁なんだと思う、流されてしまうと多分無い。

   *

そんな馬鹿などうしようの無い事ばかり考えてて退院後徐々に生活に慣れて来たけれどもコルセットでギター練習は上手く行かない。だkら諦めてピアノ練習に切り替えたと言うかなんかふと思った練習方法が閃いて上達はさっぱりだけれども何かあるはずだと思ってやっている。ベースを弾いた時も位置が変わるような気分があるけれどピアノもある。かなり後ろと言うか全体像を見るような気分になる、弾けないからかも知れないけれどギターを弾く立ち位置と違う気分で面白い。

そうしてるとインタネットで世界中のいろいろなピンキリのミュージシャンで曲を創っちゃおうと言うのを見つけて気に入って慣れない鍵盤で遊んでいる。いろいろなものを聴けてアンビエントやノイズ、もちろんポップスも面白かったりするけど世界はいろんな文化でいろんな事してるなあと思うしアニミズムやシャーマンなんて言うのは日本古来にもあるのに薄まって来た様に思う。

そこで気になって昔買った細野晴臣さんの「アンビエント・ドライヴァー」と言う本を掘り出して来た。そこで目に留まったのがネイティブ・アメリカンの教え。

「正しい時、正しい場所」がある、"Right time, right place"

反対は悪い時、悪い場所がある、と言うそうだ。wrong time, wrong place。ちょうど手術もしてなんか腰も長年の負担がトドメに来て意味あるんだろうなと何事も思ってる、気張らず焦らずゆっくりコツコツ。何でもその位がちょうど良いので今日も天気が良いから散歩リハビリをして来よう。運転は出来ない、、退院後してみたら思ってのほか上半身が左右に振られて痛みが走る!早朝で良かったけど慌てて引き返して来た!やっぱり正しく無いときと場所だったんだ。今は散歩リハビリがそのタイミングなんだなとこれだけは忘れないで書いておこうと思ったら長くなった。

すっかり春



# by lifecanvas2 | 2015-04-24 11:36 | 漠然と考える事


リスタート。言いたい放題書いて行きます。ギターレッスンや音楽レッスン希望の人はE-Mailください。inoueworks@gmail.com。Twitterは @lifecanvasiesまで。

by lifecanvas2
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
外部リンク!
外部リンク
検索
その他のジャンル
ファン
フォロー中のブログ
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧