先週から夜間作業も始まっての日々。約ひと月居た南相馬戻ってちょくちょく連絡とりつつしたり、復興作業の人からは「次いつ来るの?早く来ない?」って言われても新潟で現場集中月間です。再び戻った弟も元気そうだしいろいろありがたい事です。
それでネット生活も久しぶりで、ちょっと現場で観たかった映画「飛べ!ダコタ」、佐渡で戦後半年位にあった実際の話、翌日が最終だったんです。(南相馬に行ってた間に最終とは・・・・)と残念に思っていたらFacebookの書き込みに小説「飛べ!ダコタ」の著者である石坂さんから「デッキー401ならまだ上映中ですよ!」とありがたいお知らせが。ありがたい事です。と言う訳で日曜日に観て来ました!。石坂さんありがとうございます。その後Facebookで友だちになりいろいろ良くして頂いております。これまたありがたい事です。エン縁えん :D
* * *
映画を観て
映画のあらすじは観ていない人もいると思うのですが新潟県ではもう有名。戦後半年であった不時着した英国のダコタを再度飛ばせるための佐渡の人と登場していた英国クルーの実話です。もちろんストーリーを経て最終的には再びダコタは飛びます。ただそこまでの経緯、戦争とはなんだったのかと描かれている稀に見るとても良い内容の邦画でした。
戦争はあらゆる悲劇を生みます、映画の中でも協力しただけですまない細かい描写がある。戦争がもたらした一人一人への哀しみ、敵国同士であった感情、頭では分かっても心で理解出来ない戦後直後の葛藤、様々な人間模様が淡々と描かれ物語は進んでいきます。随所随所で涙も出た。映画館もその前日の新聞記事のせいか7割以上は入っていて館内からもすすり泣く声も聞こえた。ひとそれぞれだと思うんですけど心に響くのです。
個人的に音楽を始めた10代の頃からLove & peaceの世界だったし、戦争と言うものには嫌悪を抱いて来ました。なので戦前の戦争体験した人には努めて話を聞く様にしたりあの大戦後も今まで世界では悲劇が繰り返されています。終戦の前の投下されてしまった広島、長崎の原爆の事。硫黄島での事、長岡大空襲のこと。その他にもいろいろな事は今まで書いて来た通りだし戦争と言う人災の遺族。それが今回の東北の大震災と重なるところもあってその思いで見たのか、、、重く響くところもありました。いま感想を書いている時点で2年と7ヶ月ちょっと。この映画は70年近くを経ての作品。時の重さを感じざるを得ませんでした。
子を亡くす哀しみ、受けてしまった障害、人々の心の傷。戦争と言う人災であれ、天災であれ哀しみの数があり映画の中では戦後、おそらく佐渡ではまだまだ物資も無く身を寄せあって生きている高千の漁村のこと。そこであった実話にはいつも考える「お互いさま」の精神がありました。震災後ずっとそう言う事を考えていたので映画がスッと入って来て最後のエンディング。実際の当時の写真がロールに流れて(・・・・・あ、こう観たけど当時はもっと大変だったんだろうな)の思いもあって見終えました。
実話の感動美話だけでなくそう言う映画。震災後の日本では特に観て欲しい映画だと思います。なにかを忘れて来てしまった日本。佐渡は数年前に現場で出張で行ったんですが実に良いところなんです。なんて言うかな思いやりや親切心があって大きい島だけど不便の中の生活の知恵やお互いさまが残っていると感じた。移住するひとも居るのも頷けるんです。
そう言う佐渡の人の協力はエンディングでも流れるのですが、制作裏話としてこう言う写真と解説もあります。このYoutubeを観ても佐渡のひとの暖かさは変わってないんだなと今朝拝聴しました。油谷監督さまありがとうございました。
感想文になってるかな?。まあいつもながらの即興投稿です。良い映画を観ました、ありがとうございました。
映画『飛べ!ダコタ』公式サイト